2011年11月02日

紅葉を求めて。

そろそろ、山も紅葉が良い頃。

なぜか、秋になると奥秩父の山に行ってる事が多い。
瑞牆山が2回、甲武信岳金峰山
で、今回は金峰山廻り目平から登ることにしました。


いわゆる、地図でいう奥秩父とは違って
登山の対象は、丸をつけた辺り。

夜通し走って、須玉ICから北進。
県道106号を進み、塩川ダムを越える頃
やっと、廻りの景色も見えるようになり
チラホラと、木々が色づいているのがわかる
特に、信州峠あたりが凄くて
まるで、黄色のトンネルを走ってるかのようだった。

長野側の川上村も、里から山に向かって
赤や黄色のグラデーションをみせていた。

それにしても、寒い!
気温は5度
ピッと身が引き締まる温度だ。
もう、この辺りは晩秋で
冬の訪れの準備をしているのかもしれない

登山口には、廻り目平というキャンプ場があり
バンガローや山小屋があって、良く整備されている
ここは、クライミングのメッカでもあり
そのシンボルの屋根岩も、朝の日差しを浴びていた


支度を整え、沢沿いの林道を歩いていくと
針葉樹の黄葉に混じって、赤い実をつけたナナカマドが目につく
どうやら、少し遅かったようで
葉の色は、赤から茶色となり
盛りを過ぎていた。


落ち葉を踏みしめ
色づく山を、楽しみながら歩いていると
いつしか、林道は終わり
沢を横切って、本格的な山道へと入っていく

奥秩父は、石楠花が豊富で
いたるところで見る事ができるが
このコースは特に多い。
さぞ、盛期にはすごいんだろうなぁ
と、思っても 秋にしか来た事がないから
わからない…

徒渉地点から、丁度半分。
展望台にでた

岩山の瑞牆山の向こうに、八ヶ岳が見える。
申し分のない天気だ

小休止をして、歩きだすと
金峰小屋の御主人に出会った。
黒いラブラドールを連れている
健気に、ご主人の後を ひょこひょこと降りてきて
僕らに、愛想をふりまいた
今日、初めて出合う登山者だったので
心が和む。
そう、今回は とても静寂な山なのです。
決して、マイナーな山ではないのに
ほとんど人に出合いません。
やっぱ、山は静かなほうが良い、、

しばらく、登ると
薪が積んでありました。
以前、テレビで見たのですが
小屋の常連客は、主人が途中で薪を切って積んであるものを
ひとつづつ 訪れる度に運ぶのだそうです。
それに倣って、僕らもひとつづつ持ったのですが
歩くたびに、それが重くなり
ちょっと後悔しました。
山仕事は、大変ですなぁ。。

丁度、小屋の辺りが森林限界で
今まで、閉ざれいた視界がパッと開けた。

白馬方面まで、キッチリ見えました。

小屋で、着替えをさせてもらい
頂上を目指します。
ここからは、20分ほどなのですが
すでに2500mを越えているので
息もきれます。

ハイマツの中につけれれた岩の道を
黙々と、登ると 頂上です!

南側に雲が湧いていて、展望が危ぶまれましたが
なんとか富士山だけは、顔をだしてくれていました。

頂上付近は、岩だらけで
ゆっくりと休憩も出来ないので
少し、五丈岩の方に下り 昼食としました。


今回は、肉うどん
ちょっと、失敗しましたので 今回はココに書きますが…
芋煮風に、牛肉、里芋、舞茸が入ったうどんです。

休憩してると、瑞牆方面から登山者が数名登ってきました。
やはり、瑞牆方面のほうが一般的なのかな…
コースも変化に富み、途中からは稜線歩き
と、魅力的なんです。
でも、コチラは奥秩父の深い森を楽しむ
静寂コースなんです。

穏やかで、秋深い山を堪能できました。














  


Posted by chibi at 19:56Comments(0)山登り

2011年09月30日

山ご飯 ー赤岳篇ー

忘れてました。山ご飯。

実は、タイムリミットがある仙丈ヶ岳の予定でしたので
できるだけ、簡単に出来る事を優先にしました。


オイルサーディン丼

例のごとく、「さとうのご飯」を温め
別の鍋で、オイルサーディンを温めます。
用意しておいた、刻み葱とカツオ節をかけ
醤油と缶の油をまわしかければ、出来上がり!
七味やマヨネーズなんかあっても良いですねぇ、、

汁ものも、用意したかったんですが
間に合わず…
仕方なく、カップスープとしました。

当日は、晴れてはいましたが
結構、寒かったので
体が温まるもののほうが良かったかもしれません。

でも、混雑してたにもかかわらず
風が避けられる、ベストポイントを
確保できたのは、我ながら良い判断でした。
  
タグ :缶詰


Posted by chibi at 22:06Comments(0)山登り

2011年09月25日

台風一過の八ヶ岳。

いやぁ、スゴイ台風でしたねぇ

そのお蔭で、当初予定してた仙丈ヶ岳
バスの運休で、行く事ができませんでした。
急遽、行き先の練り直しをしいられ
散々、悩んだ挙句 八ヶ岳の赤岳を目指す事にしました。

赤岳は、都合3回目。
もっとも、一般的な地蔵尾根コース
選択しました。

さすが、連休初日。
朝5時半に着いた時には、すでに駐車場も8割方うまってます


コース前半は、南沢を2時間程たどります

最初は、苔むす針葉樹の森を ひたすらてくてくと


何度か、雨で塗れた丸木橋を渡り
右へ左へと沢を渡りながら、少しづつ高度を上げてゆきます

そのうちに、沢音も静かになり
小広い河原になってくると、行者小屋も近くなります


小屋にて、これから迎える本格的な登りに備えて
小休止&腹ごしらえ。

ん~赤岳もバッチリ!

ニョキニョキ生えてる岩峰は、横岳にある大同心と小同心。

さて、ここからは、未踏のコース 地蔵尾根。
ゆるいアプローチを過ぎると、ガンガンの急登になってきました。
高度を上げるほどに、雲海や南アルプスなどが見え始め
俄然、ヤル気が湧くのですが
ここで、本日の核心。
長~い梯子と鎖場がでてきました

この後も、梯子と鎖の連続で
高度感も伴って、結構コワイ…
下りは、恐いだろうなぁ。。

岩と格闘して、やっとの思い出稜線に出ます。

こちらは、横岳。

こっちが赤岳。
ん~やっぱ迫力あるなぁ…

しかし、寒い!
谷底から、吹きあげる風は
瞬く間に、汗をかいた体を冷やしていきます。

頂上は、あまり風を避ける場所が無い為
赤岳展望荘で、お昼にしました。
フリースや薄いダウンは、必須ですね

その後、赤岳への最後の登りになるのですが
疲れた体には、この急登が相当キツイ!
ほぼ、喘ぎながら登りました。

山頂は、人でごったがえしておりまして
山頂標識の前で、写真を撮るのも順番待ち。
いやはや、スゴイ人だ。。

その後は、文三郎道を下ったのですが
ここも上部は、岩場で気の抜けない場所でした。

朝、来た行者小屋にたどりつけば
あとは、南沢をくだるだけ。

ダケカンバやナナカマドの紅葉を、期待してたのですが
台風で、ふっとんだのか
ほとんど見られませんでした。
他の広葉樹や針葉樹は、これからかな?
といった感じでした。

でも、3年振りの赤岳は
相変わらず、カッコ良かったなぁ…




  
タグ :八ヶ岳赤岳


Posted by chibi at 23:04Comments(0)山登り

2011年09月10日

山ご飯 -越前岳篇ー

さて、今回の山ご飯。

暫く前から、「山で牛丼、食べたら美味いだろうなぁ…」
なんて思っていたから、、牛丼!

でも、ご飯炊く時間は無いので
「袋入り炊きたてご飯」を探す事にしたんだけど
これが、中々見つからない。。
昔は、あったんだけどね~

それで、電子レンジでチンするやつを見てみると
どうも、茹でても良いようだ、、知らなかった…

さて、牛肉はどうするか?
佃煮風に、味をつけてしまえば大丈夫でしょう。
ちょっと、固くなるけど
酒と醤油、砂糖で佃煮にしました。

あとは、玉葱を切って
煮込み用のつゆを作って準備完了!
ちなみに、つゆの割りは
一人分 出汁70cc、味醂50cc、醤油30cc
これをペットボトルに入れ
予備に砂糖を少し持ちました

で、こんな感じにできました!

牛丼 並盛り つゆだく 玉 豚汁
ちゃんと、卵、紅ショウガ、七味も用意!

いやいや、これが滅法 美味かった!
周囲に、かぐわしい香りをまき散らしながら
一気に、かきこみましたよぉ
我ながら、山ご飯最強ランキングにいれたいくらい。。
是非、吉野家越前岳山頂店を作って頂きたい

このバリエーションで
・シーチキン卵とじ丼
・魚肉ソーセージ丼
・オイルサーディン丼
・コンビーフ丼
などなど、思いつく限りに色々でてくる。。
いや、肉さえ調味料につければ焼肉も可能か?

なんて、ガッツリメニューに気はいってしまうけど
お粥や、うどんなんてのも良いネ

次回も楽しみだ!  


Posted by chibi at 20:23Comments(0)山登り

2011年09月09日

秋晴れの越前岳

長い雨をもたらした、台風も去り
気持ちの良い、秋空が広がる中
愛鷹連峰越前岳に登ってきました。

十里木からのコースがポピュラーなのですが
今回は、欲張って黒岳、呼子岳を結ぶ周遊コースにしてみました。


累積標高差949メートル、歩行距離10㎞と
なかなかに骨のありそうな山旅になりそうです。

愛鷹神社の鳥居を、くぐり
しばらくは、緩い登りの杉林を歩きます。
15分程で、少し勾配が増し 山腹に取り付くようになると
広葉樹が増え始め、明るい道になりました。
左側に976m峰をやり過ごすと
ほどなく、愛鷹山荘です。

テン場が3つ、水場もちゃんと確保されてます。
ブナ林に囲まれて、気持ちが良さそう、、

5分程で稜線に出ると、黒岳に向かう為に右におれます。
ここからは、また杉林となり
ゆるやかに登っていくと、台地上の地形になり
富士山の格好の展望台がありました。
さらに進むと、大人で二抱え分程の天然の杉が何本かでてきました。
樹齢は、どれぐらいなんでしょう?

変わった植物も見つけました

Wikiで調べると、ツチアケビとありラン科の植物なんだそうです。
初夏に、土の中から花茎を伸ばし クリーム色の花を咲かせ
秋に実となり、赤く熟成。
美味そうですけど、タンニンが多く食用には敵さないようです

黒岳手前は

このような、明るい疎林となり

小広い山頂に出ました

山頂からは、富士山は、勿論のこと箱根、丹沢方面の山並みが見渡せ
とても、気持ちの良いところでした。

さて、まだまだ先は長いのので
あまり ゆっくりもしてられません
来た道を戻り、越前岳に向かいます。

先程、登ってきた分岐を過ぎると
だらだらと、長い登りが始まります。
最初のうちは、広かった登山道が
深くえぐられたような、細い道になり
雨の影響もあって、滑りやすくなり 少々難儀します、、

途中、鋸岳展望台があり

青々と緑を蓄えた、鋸岳を見る事ができます。
ここには、雪がついてる時期に2度登っていますが
その時期の秀険な姿とは違い、実におだやかです

1336mの小ピークの片側は、ガレとなり
300mも400mも落ちています。
その先、ヤマボウシやツツジの木が増え始め
ほどなく、富士見台に到着。

ここは、昭和初期の50銭紙幣の図柄となった写真が
撮影されたところ
同じ構図で、撮ってみました

この位置から見ると、富士山の左右の角度が違うことが解ります。

さて、そこから20分程
行きかう登山者も現れ、緩やかな傾斜になると
いきなり、山頂と南東側にひらけた景色が飛び込んできました


いやぁ~素晴らしい!
まさに秋晴れ!
火照った体を、す~っと冷ましてくれる涼風が吹き
空には、刷毛で描いたような雲や、うろこ状の雲
日差しは、まだまだ暑いけど
山は、秋です。

今回は、パノラマムービーは撮りませんでしたけど
伊豆から、駿河湾、南アルプスと 絶好な展望を堪能できました。

山ご飯は、次回に書くとして
さて、下山です。

ここから、呼子岳に向かう稜線は
あまり歩かれてないのか、なかなか大変。
草が生い茂って、足元が見えなかったり
細く、両側が切れ落ちてたり…
いやぁ、そこが楽しいところなんだけど。。

下山路で、60分のコースタイムだけど
道が悪いので、意外にそれぐらいはかかりました。

呼子岳の山頂は、狭く4畳半ぐらい

でも、展望は、バッチリ。

登った行程を振り返る


そこから、悪い道を下って割石峠に到着

両側の山が深く切れ込んで、特異な風景になってます。。

さて、ここからは以前 登った道。
なが~い、ザレた石が多い 歩きにくい道。
こういうとこ、登りはいいんだけど 下りがキツイんだよねぇ…

河原を、右に左にとわたり返し
ようやく、大杉まで たどりつく。
ここからは、昔の林道跡なのか
俄然、歩きやすくなり
中沢橋を越えて、ぐんぐんと下りてゆきます。

稜線を振り返って
よ~く歩いたなぁ なんて感慨にふけっていると
そろそろ、朝の出発地点に到着します。

色々と、変化に富んだコースで
登りごたえもあり
楽しい、山旅となりました。
天気も、良かったしネ




  


Posted by chibi at 23:24Comments(0)山登り